CD読み込まなくなったミニコンポを修理。
患者はONKYOのDVDレシーバー「AVコントローラ PDR-155」。
スーパーウーファーとセットの「DVD シアターシステム BASE-DR7」として購入。2002年位から売られていたものらしく。今どきの物と比べると、ずいぶん縦に大きい。
定価が85,000円だったのは今知った。
ウチのは2004年製、詳細時期は忘れたがヤマダの在庫処分アウトレット価格で購入。5万円までは出していなかったと思うが。
途中、震災での落下などにも耐えて、既に15年位は鎮座している。
数年前からDVDが少し認識しにくいなと思いつつも、出し入れ繰り返しでだましだまし使っていたところ。
最近は主にパソコン用アンプと、Walkman接続でしか使っていないので、CDの活用はほとんど無かったのだが、家人から「CD聴けないよ!」との苦情により、ようやくメンテとなる。
CD投入でキュルキュル音のあと、エラーでリジェクトされるかNoDiskのエラー。
ウチの家電にしては珍しく一度も開けたことがなかった→掃除してない、かつ徐々に悪化という状況を考えると、まぁピックアップの汚れだろうと想定。
開腹。
割と中身がぎっちり詰まってます。
基板は4層。目指す光学ドライブはその下です。
パソコンのように、脇ネジ外して前に引き出すか、下側からドライブだけ外せないかと思ったが、止めネジ位置が上側にあるのでムリ。
4層を順に剥いでいくしかなさそうで、既にゲンナリ。
両サイドの乳白色プラ部分、経年変化でもろくなっている感じで、要注意。
1層目。
DVDプレーヤーなので、オーディオ機器というよりパソコン感も多少。
裏面のコネクタ周りにネジが多く、ちょっと面倒。光コネクタの辺りは、コネクタ部品1個毎のネジ穴に全部ネジ打ち。基板のはんだ付けだけでコネクタ支えるよりは安心ではある。
この「AVコントローラー」にはスピーカー端子は無く、スーパーウーファー側にアンプが集約されてる。
1層目はコネクタ類できれいに分離。
2層目。
電源周りでしょうか。割と贅沢な感じ。これがサイズ大の場所取りの一因ではある様子。
目視確認レベルで、コンデンサの膨れや液漏れは無い。
下に大き目のトランスが見える。
次の層へ行くため、2層目をとり外そうと思ったけど、抜き差し面倒なコネクタと、電源の一部直付け線があるので、断念。
2層基板は結線したままひねって横にぶら下げて、下層へ向かう。
3層目。細かい埃がだいぶひどい。
2層の電源ヒートシンク脇に、外板の放熱スリットがあり、掃除機でそこから埃吸出しはたまに行っていたのだが。ちょうど真下のこのあたりは、埃は入るが吸出しは出来ていなかった模様。
3層、4層は個別にジョイントされているので、まとめて剥がす。
ドライブ裏面側は、埃少なめ。下スリットから掃除機で吸えていたようだ。
ようやく、DVDドライブに到着。
ディスク押さえ板の上にも、細かい埃がびっしり。
板はネジ1つで外せる。
ピックアップ、ご対面。
ぱっと見はキレイだが、掃除機で吸っても取れないこびりついた埃汚れが全体に付いている。
治療。アルコール綿棒で、グリグリ拭く。
念のため拡大鏡でレンズ面を見るが、キレイに落ちたようだ。(写真撮り忘れ)
さっそく試してみたいが、基板のブリッジコネクタやフロントパネルも繋がないと試せず。
ダメなら再ばらし覚悟で、元通り組み上げるしかないな。
組み立てました。
さっそく、CD読み込み試します。
緊張の一瞬。
読みました。ラッキー。
このあと、数回繰り返し&DVDも試すが、絶好調!
外板とフロント化粧板つけて完了。
元の場所へ戻って、もうしばらく活躍してくれることでしょう。
(了)