空想科学的雑記帳

メカやらトミカやらペーパークラフトやら。

G-SHOCK修理(いじり壊し?)

カシオG-SHOCK G-9000MX-2「MUDMAN」。

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休日はほぼいつも使っておりました。


しかし、、、、

自分で適当に電池交換をしたせいか、どうも裏ブタ止めねじのゆるみが出たのか、水分が入ってしまった模様。

 

G-SHOCKだから、と過信しておりました。

 

 

液晶面に曇りがでているだけでなく、表示が一切出ておらず、ボタンの反応もなし。

(まさにショック、で写真撮り忘れ)

 

 

まぁ、ばらして乾かせば何とかなるんじゃなかろうか、なんてことも考えて分解乾燥を試みる。

 

前回の電池交換と同様に、ベルト外して、裏ブタ開けて、ムーブメントを外す。

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(この写真は前回の電池交換の時のもの)

 

曇っていたのは、ムーブメントの液晶面と、外枠のガラスの内側なので、ここまでの分解でやめておけば良かったのだが。

 

なんとなくもう少しちゃんと乾かさないといけないような気がして、ムーブメントの金属枠も外す。爪がひっかかっているだけなので、軽く起こせば金属枠が取れる。

 

金属枠が取れると、電池ホルダとメイン基板、ELライトの基板と押さえの枠、液晶、とにバラバラになる。

 
(右下が液晶の裏面。更に、白枠と液晶とライト基板、にばらける。)

 

写真の真ん中あたりにちっちゃいスプリングが写っている。

 
これは、裏ブタの振動板と接触するための接点スプリング。

 

で、調子に乗りすぎて、修理不能の一歩手前に、、、

 

いじり壊し危機①:液晶 >

調子にのって、液晶部分の白枠を外してしまった。

通常の電子機器だと、ガラス製の液晶ディスプレイ本体に、フラットケーブルか、櫛状の導電ゴム製の電極(ゼブラ導体、とか呼ぶのだとか)がくっついている。

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(とある技術者さんのサイトより借り物画像 m(_ _)m )

 

今回のG-SHOCKは導電ゴムのパターン。

 

薄い導電対がイルミ基板の下側の液晶に張り付いている。

今まで数々バラした電子機器では、この導電ゴムが液晶から取れちゃうと、結構な確率で表示欠けやらのひどい状況となってサヨナラになったりしていたのだけど。

 

イルミ基板と液晶ガラスの間の水分が、、とか思って、イルミ基板を白枠から外して拭いたりしていたときに、手が滑ってテーブルにポロリ。
導電ゴムの片方が取れちゃいました。

 

オワタ。。。

 

しかし今回は、導電ゴムを保持してくれる左上の白い枠があり。
左側の白い枠に細いスリットがあってそれで位置ズレせず押さえられてるので、一縷の望みで再組立て。

なんとかズレずに再取り付け直しが出来た模様。

再度ムーブメントをくみ上げて通電したところ、無事表示復活。

冷や汗、、、、

 

 

いじり壊し危機②:ボタンが効かない >


ムーブメント組みなおしで時計は動き出したものの、ボタンが効かない。

 

金属枠のボタン部分の接点が基板に接触して、ボタン動作するはずなのだけれど、すべてのボタンが反応せず。AC(リセット)をやっても反応なし。

 

水が入って基板は壊れたんだったらお手上げ、、、、、

 

でも基板が錆びたりしているでもなく、そう壊れようがないよな、とも思う。

ということは、やはり金属枠外した時に何かミスった?

 

困ったときのGoogle様、で情報収集。

G-SHOCKの別機種で、やはり同じようなボタン効かず現象で知恵袋投稿者あり。

「金属枠がGNDにつながっていなかったのが原因」と。

ということで、自分のもテスターあててみる。

はい、電池ホルダの-側/+側とも、反応ゼロ。この金属枠、電気的に浮いてます。


これでは、ボタン部の接点に接触しても、何も起こらんわ。

では、本来はどこで接触してるんでしょう?
金属枠をぐるぐる眺めまわしても、それらしい接触点が無く。
さすがにそこまでの具体の情報はネットにもなし。
基板上にいくつかある接点から、電池マイナス(青マル)と抵抗ゼロのGNDとおぼしきものを探してみる。

 

赤マルがGNDである模様。
電池ホルダの枠を確認すると、貫通孔が空いている。

どうやら、ムーブメントをバラバラにするときに、ここにあった接点スプリングを失くした模様。

一通り探してみるも発見できず。深夜3時を回ってここで断念。
こりゃ修理無理だ、とあきらめて就寝。

 

 

 

翌朝。
テーブル下のラグマットを粘着コロコロで掃除していたカミさんから「これじゃね?」という発見報告。カミさんファインプレー!!

 

 

見えますかね、右の金が、基板と金属枠をつないでいる接点スプリング。
左の銀が、基板と振動板をつなぐ接点スプリング。

このモデルは、こんなスプリングがほかに4つ(こっちは注意していたので失くさず)

 

ぜんぶ収めて、なんとか復活。

 


いやー、やっぱりこの金属枠はうかつに外しちゃダメでした。反省。

ついでに、少し電圧下がり気味だったので電池CR2025を新しいのに交換。

 

 

ということで、アクシデントありながらもなんとか修復完了。

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このモデル、高いヤツではないんだけれど、この青はもう手に入らないみたいなので、復活してよかった。

 

やはり、電池交換の際に、パッキンを替えるか、せめてシリコングリス塗りなおす位はしないと、防水性能ダダ下がりな模様。

 

抜本対策までは、水に注意して使います。